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気品あるランにふさわしい飾り方を心がけて
種類がたくさんあるランですが、切り花として手に入りやすいのはデンファレと オンシジウム、そしてカトレア。それぞれの花の持っている特長に合わせた飾り
方のポイントをご紹介しましょう。
デンファレ
紫がかったピンクの花色は、呼吸器系の機能を高めるとか。そしてすっと細い茎 に高貴な美しい花を咲かせる姿は、心を落ち着かせ、ストレスを癒してくれま
す。また東洋医学ではデンファレのかすかな芳香は、心因性のぜんそくに効果 が あるとされています。花粉や香りが少ないので、気管支の弱い人にも安心です。
シダやグラス類といったグリーンを添えて、クリスタル製やシルバーの一輪挿し に飾ってもいいのですが、よりデンファレのもつ「気」の力を取り入れたいとい
う方は何本も合わせてアレンジしましょう。あくまでデンファレが主役なので、 グリーンかかすみ草を合わせる程度がよいでしょう。
カトレア
洋ランの女王と呼ばれるのにふさわしい、華やかで気品あふれる花。見る者の気 分をも明るく、華やかしてくれる「陽」のパワーにあふれています。また疲れを
癒し、幸福感や満足感を高めてくれる効果もあるとか。パーティーなど、華やか で少し緊張をする場には、どちらの点からもピッタリの花といえます。
大きな存在感があるので、カトレアのみを1輪飾るだけで十分に辺りを明るく照 らしてくれます。モダンな花瓶やコップ、ティーカップにさりげなく飾るのが素
敵、とはいえ生ける花瓶なども品格のあるものでないと、花を生かし切れないと いうこともお忘れなく。お祝いの席に飾ったり、コサージュにもぴったりです。
オンシジウム
少しオレンジが加わった黄色の花色は、体をあたため新陳代謝を促す効果 がある とか。胃腸を整え、整腸作用も期待できます。生命力のあふれる花なので、側に
飾ると、人間にもいきいきと元気を与えてくれます。ただしエチレンガスには弱 いので、側にりんごやめろんなどは置かないようにしましょう。
リラックスしたい場所にぴったりの花。そして整腸作用もあることから、トイレ に飾ってはいかがでしょう。1本でもたくさんの花が咲いているので、数本を生
ければボリュウム感も生まれます。1つ1つの花は小さいので、あまり他のもの と組み合わせずにシンプルに。安定感のあるシンプル花瓶に生けるのがお似合いです。
■歴史
妖しい魅力のランを求めてランハンターも出現
ヨーロッパにはもともと小型で地面に生える地生ランといわれるものしかありませんでした。18世紀に亜熱帯地方の木の上などに生える着生ランの仲間が紹介され、19世紀になると、その美しさと妖しい魅力のため一大ブームが巻き起こります。ランハンターと呼ばれる植物採集家たちが、熱帯の地の珍しいランを求めて繰り出し、発見されたランをもとに新しい園芸品種が次々と生まれました。
ギリシャ神話にもランは登場します。サテュロスの息子オルキスは、女官を襲った罰として八つ裂きになりますが、その亡骸はランとなって地上に残ります。そのためランの塊根は精力増進の効果
があるといわれていました。また、ランの学名は、ランがもつ2つの塊根が睾丸に似てることから、ギリシア語の睾丸(orchis)が語源になっています。
中国では四君子の一つ
中国では古来から、ランを高貴な美しい花として讃え、四君子(蘭、梅、菊、竹)の一つに数えていました。日本では、鎌倉もしくは室町時代にランが園芸用に栽培されるようになったといわれています。江戸時代には東洋ランの栽培が流行し、ランに関する書物もたくさん出されるようになりました。
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